年末年始は日本ではさまざまな風習や行事が行われる時期で、中でも多くの人が楽しみにしているのが年越し蕎麦。
年越し蕎麦は、大晦日に食べる蕎麦のことで日本では古くから新年を祝う食べ物として親しまれてきました。
年越し蕎麦には、厄除けや開運などの御利益があるとも言われ、年越し蕎麦を食べることで、厄を切って開運し、新年の幸せを願うことができるのです。
年越し蕎麦は、味だけでなく御利益も期待できる食べ物。
ぜひ年越し蕎麦を食べて、新年の幸せを願ってみてはいかがでしょうか。
年越し蕎麦の魅力
近年の調査によると年越し蕎麦を食べる人は全体の約8割となっており、その人気は衰えていません。
年越し蕎麦の魅力は、なんといってもその味。
蕎麦の香り、ツルツルとした食感、そしてだしの風味は、年越しの風物詩として欠かせませんよね。
また年越し蕎麦には、さまざまな具材が添えられるのも魅力で、天ぷらやゆず、ネギなど、お好みの具材を添えて、自分だけの年越し蕎麦を楽しみましょう。
年越し蕎麦の種類
年越し蕎麦は地域によって、さまざまな種類の蕎麦が食べられています。
乾燥蕎麦
乾燥蕎麦は最も一般的な年越し蕎麦の種類で、スーパーやコンビニなどで手軽に購入することができます。
生蕎麦
生蕎麦は新鮮な蕎麦粉で打った蕎麦で、乾燥蕎麦に比べて風味や食感が豊かなのが特徴です。
具材
年越し蕎麦には、さまざまな具材が添えられます。代表的な具材としては、天ぷら、ゆず、ネギなどがあります。
天ぷら
天ぷらは、年越し蕎麦の定番の具材で、海老やイカ・野菜など、さまざまな食材を天ぷらにして食べます。
ゆず
ゆずは、厄除けや魔除けの意味があるとされていますので、年越し蕎麦にゆずを添えることで、新年を迎える準備を整えるという意味にもなりますね。
地域ごとの年越し蕎麦
地域によって、年越し蕎麦の食べ方や具材にも違いがあります。
新潟県ではそば粉のつなぎに海藻の『ふのり』を使った『ふのりそば(へぎそば)』が普及しており、沖縄県では、そば粉を使用しない『沖縄そば』を食べるのがポピュラーです。
年越しそばの新たなトレンド?沖縄そばの人気急上昇
近年、年越しそばに沖縄そばを選ぶ人が増えています。
株式会社沖縄県物産公社「銀座わしたショップ本店」によると、1日約400食の沖縄そばを販売していますが、年末が迫った12月27日~31日の5日間は、通常の約5倍にあたる約2000食の販売実績があるそうです。
年越し蕎麦は、地域や家庭によってさまざまな楽しみ方があります。ぜひ、お好みの年越し蕎麦を見つけて、新年の幸せを願ってみてはいかがでしょうか。
2023年を締めくくるおすすめの年越し蕎麦
大戸屋の年越し蕎麦
「蕎麦処 大戸屋」は、店内で製麺する打ち立て蕎麦にこだわった本格そば専門店です。2023年12月27日(水)より、国産のそば粉を使った“新蕎麦”で数量限定販売の『大海老天蕎麦』を販売しています。
『大海老天蕎麦』は、しっとりとした食感の新蕎麦に、香ばしくてサクサクした大海老天を2本のせた一品。
国産のそば粉を使った新蕎麦ならではの香りも楽しんでみましょう。
蕎麦処大戸屋ホームページ:https://www.soba-ootoya.com/
家族亭の年越し蕎麦
海老の天ぷらも、プリプリとした食感と、海老の風味がよく合います。
そばは、家族亭自慢の、しっかりとコシのあるそばです。ツルツルとした喉越しと、深みのある味わいが特徴です。
家族亭の年越しそばは、一年の締めくくりに、幸せいっぱいのおいしさを味わいたい方にぴったりです。
「家族亭」公式ホームページ https://kazokutei.co.jp/
なか卯
丼ぶりと京風うどんの「なか卯」が、年越しの定番商品「鴨そば」を販売開始。
なか卯の「鴨そば」は、鴨肉を使った3種類のトッピングと、鴨のコクと旨みが溶け込んだつゆが特徴です。
身の締まった「むね肉」、柔らかな「もも肉」、旨みが詰まった「つくね」の3種類の鴨肉は、それぞれ異なる食感と味わいを楽しむことができます。
また、ふわふわのおあげと青ねぎ、香り豊かな柚子も添えられており、見た目にも華やかです。
「なか卯」公式ホームページ https://www.nakau.co.jp/jp/index.html
年越しそばの縁起と御利益
では年越しそばには、どのような縁起や御利益があるのでしょうか。
厄除けや開運
年越しそばの最も有名な意味は、厄除けや開運です。
蕎麦は、他の麺類に比べて切れやすいことから、今年一年の厄災や苦労を切り捨て、新年に良い運を引き寄せるという意味があります。
また蕎麦は細長いことから、長寿や延命を願う意味もあります。
金運アップ
年越しそばには、金運アップの意味もあるといわれています。
蕎麦は、金銀細工師が金粉を集めるために使われることから、金を集める縁起の良い食べ物とされています。
そのため年越しそばを食べることで、新年の金運アップを願う人もいるようです。
いつ食べる?
年越しそばは、大晦日の夜に食べる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
地域や家庭によって食べる時間帯は、お昼や夕食、夜食としてなど様々です。
夕食として食べる場合は、家族でゆっくりと食事をしながら、今年一年を振り返り、新年の抱負を語り合うのも良いでしょう。
夜食として食べる場合は、除夜の鐘を聴きながら新年の到来を待ちわびるのも良いですね。
関東と関西の違い
関東と関西では、年越しそばの食べ方に違いがあります。
関東ではシンプルなかけそばが一般的で蕎麦の味をシンプルに楽しむのが特徴です。
関西では、天ぷらや白だしなど地域によって楽しみ方が異なります。
関西では料理全般に、特に出汁の味を活かすことが重要視されており、それが年越しそばにも反映されています。
外食の時は「鴨南蛮そば」一択です。
鴨肉の旨みが効いた出しがたまらないです!
私の母は毎年大晦日の夜に、家族でそばを囲んで今年一年の出来事を振り返り、新年の抱負を語り合いながら、年越しそばをおいしく食べていました。
そんな母の姿を見て、年越しそばは、ただの食べ物ではなく新年の始まりを家族で祝う大切な儀式なのだと実感したものです。
年越しそばの縁起が悪い食べ方
年越しそばには、厄除けや開運、長寿などの縁起が良いとされる意味があるため年をまたいで食べると縁起が悪いという説があります。
年をまたいで食べると厄災を断ち切ることができず、逆に厄災が持ち越されてしまうと考えられているようなので、気になる方は年をまたがずに食べ終わるようにしてみましょう。
年越し蕎麦のパワーで幸せな新年を!感想
年越し蕎麦は、日本では古くから新年の始まりを祝う食べ物として親しまれており、私も毎年大晦日の夜に家族で年越し蕎麦を食べるのが恒例です。
関東ではシンプルな「かけそば」、関西では具だくさんの「天ぷらそば」が人気というのは面白いですね。
我が家は今年も「へぎ蕎麦」をいただく予定です。
ここ数年様々な困難が訪れ、ひとつひとつ乗り越えてきました。
2024年は穏やかな一年に、そして躍進できる年になるよう今年一年の厄災や苦労を切り捨て、新年に良い運を引き寄せられるようお蕎麦を食べたいと思います。
年越し蕎麦は、ただの食べ物ではなく、新年の始まりを祝う大切な儀式。
今年も、家族や友人と共に、おいしい年越し蕎麦を食べて、幸せな新年を迎えましょう。