12月8日が事納めの日と知って調べていたら「鬼宿日」という縁起の良い日を知り興味が湧きました。
不思議なのは「鬼」が付く言葉なのに、なぜ縁起が良いのか「鬼の居ぬ間の洗濯」という意味？
鬼宿日、事納め、そして事始めの意味や縁起と「鬼」の関係性をご紹介します。
事納めって仕事納めのことじゃないの？
12月8日は事納めの日です。
事納めとは一年の無事を感謝し新しい年を迎える準備をする日で、一方「仕事納め」は年末にその年の業務を終わることを指します。
どちらも「納め」が付いていますが別物のようですね。
仕事納めとは
仕事納めは、会社や学校などの仕事や勤務を終了する日を指します。一般的には、12月末の最終営業日が仕事納めとなります。
事納めの日が2種類？
実はこの事納め、12月8日と2月8日と2種類あることをご存知でしょうか。
事納めの日が2種類ある理由は「事」が何かによって異なるためです。
12月8日の事納めは「事」が農作業を指します。
農家にとって農作業は一年の大切な仕事で、12月8日には一年間の農作業を締めくくり新しい年への準備を始める重要な日となり、農作業の準備を始める2月8日が事始めとなります。
2月8日が事納めの場合は、12月8日に新年に年神様を迎える準備を始め(事始め)、2月8日にはお正月が終わり後片付けもすべて終わらせるのが2月8日(事納め)になります。
年神様とは毎年お正月に各家にやってくる豊作や幸せをもたらす神様です。
私が今住んでいるところは山岳信仰の地域で
年神様の存在が希薄でビックリしました！
ご神体は目の前の山ですしね！
事納めを調べていたら、12月8日は事始めの日という説明があり「神様」や「お正月」の事を解説している場合は12月8日が事始めだということが判りました。
正月事始めと鬼宿日
正月事始めとは、元旦を迎えるために、正月飾りなどの準備を始める日です。
もともとは、旧暦の12月8日が事始めとされており、この日はお正月の準備を始める日として、おせちを作るための薪や門松に使う松を山に取りに行っていました。
江戸時代に入ると事始めは「鬼宿日」である12月13日に変わりました。
江戸時代中期まで使われていた宣明暦では
12月13日が鬼宿日で固定されてました。
鬼宿日は二十八宿の一つである鬼宿に当たる日です。
二十八宿は中国で生まれた天文学・占星術に由来する星座で、月の動きは地球上のあらゆるものに大きな影響力を及ぼすと考えられています。
鬼宿日は普段家にいる鬼が宿に泊まる日という意味が由来となっており、鬼は物事の邪魔をする存在のため鬼が外に出歩かない鬼宿日に何かを始める時と開運の道が開かれると言われています。
鬼宿日は「婚礼のみ凶ですが他の事には全て吉」とされています。
二十八宿は中国発祥ですが
インド発祥の二十七宿は
あらゆる事に吉とされてます。
鬼宿日は邪魔が入らないから思い切って挑戦しよう！
鬼宿日は、やることなすことすべてを鬼に邪魔されないという日となっているので、自分がやりたいことを思いっきり挑戦してみましょう。
例えば、
- 新しいことに挑戦したい
- 長年やりたかったことをやってみたい
- ずっと言いたかったことを伝えたい
など普段はできないようなことも、鬼宿日なら安心して挑戦することができますね。
転居
転居は新しい生活を始める大きな節目です。
鬼宿日に転居することで新たな運が開けると言われており、鬼宿日は邪魔が入らないため心置きなく新居での生活を始めることができます。
財布
財布はお金の流れを司る大切なアイテムです。
鬼宿日に財布を新調することで金運アップ運気アップが期待でき、新しく買い替えた財布に良い運気が入りやすいと言われています。
鬼宿日を活用して運気を味方につけよう
鬼宿日は、あくまでも吉日の一つです。
しかし何か新しいことを始めようと考えているのなら、鬼宿日を狙ってみるのも一つの方法かもしれません。
鬼宿日に転居や財布の新調をすることで新たな運を呼び込み、幸せな一年をスタートさせましょう。
鬼の居ぬ間に好きなことを始めてみてね！
2024年の鬼宿日
2024年の鬼宿日をご紹介しますので、何かを始めたいと思っているときの参考にしてみて下さいね。
- 2024年1月5日
- 2024年2月2日
- 2024年3月1日
- 2024年3月29日
- 2024年4月26日
- 2024年5月24日
- 2024年6月21日
- 2024年7月19日
- 2024年8月16日
- 2024年9月13日
- 2024年10月11日
- 2024年11月8日
- 2024年12月6日
ちなみに二十七宿では、鬼宿日に生まれた人は「最も恵まれた生まれ。見た目も端正で心にも邪な所が無い。妻妾に恵まれる。」とされているそうです。
「鬼」が付くけど縁起がいい？鬼宿日・事納め・事始めって何？まとめ
私は事納めから事始め・鬼宿日について調べてみて、とても興味深く感じました。
まず鬼宿日が物事の始まりに適した日であるという考え方。
新しいことを始める時には何かと不安や障害が立ちはだかりますが、鬼宿日なら鬼の邪魔を気にせず新しいことに一歩踏み出す勇気を持てそうです。
鬼宿日は、あくまでも吉日の一つ。
しかし、もし何か新しいことを始めようと考えているのなら鬼宿日を狙ってみるのも一つの方法かもしれません。
